【れいわ新選組・2020.11.20 合同街頭演説】辻村ちひろ(東京8区)第1部 テキスト版

辻村ちひろ

れいわ新選組・合同演説を開催

2020年11月20日、次期衆議院選挙にて国政政党「れいわ新選組」から立候補予定のメンバー8名が新宿西口に集合、合同演説会が開催されました。各々のスピーチを文字起こししました。前後の掛け合いを含めてどうぞ!

「誰かの犠牲の上に生活しても、ほんとうの幸せにはなれない」

渡辺てる子・三井よしふみ(司会進行):
ここからはですね、急遽変更して司会を私、渡辺てる子と、三井よしふみがさせて頂きます。少しでも多くの方々にご協力いただきたい、そのご寄付のブース、それから消費税廃止の請願署名も募っております。こういう形で声を挙げるわけです、私たち、れいわ新選組はその入り口になります。
ということで、次のスピーカーが我らが環境保護のオーソリティ、辻村ちひろ!ソフトな語り口だけどロック魂は同じです!ちひろちゃんよろしく!


辻村ちひろ:
すみませんね、この二人の司会どうなることかと少し不安になりました(笑)
あらためまして、れいわ新選組、東京都8区総支部長の辻村ちひろです。今日この場を若干言い出しっぺで企画させて頂きました。皆さんちょっと長丁場なんですけどね、まだ8人いますから、まだ真ん中ぐらいですよね。はい、ということで是非最後まで聞いていただきたいと思います。

最近環境問題でちょっと悲しいと言うか、ショックなニュースが流れてきました。熊本県、蒲島知事がですね、球磨川の水害を受けてダムをもう一度、川辺川ダムをもう一度という決断をしたというニュースが入ってきました。

川辺川ダム、かつて2008年に蒲島知事が知事になった時に、ものすごく住民の声を拾い、それから検討会を開いて、最終的には当時の民意はダムによらない治水をするんだと決めました。球磨川は、鮎の美味しい鮎がいっぱい獲れる、そういう清流なんですけれども、それを未来永劫残すことを選択した。それが2008年のことです。そして2009年に当時の民主党政権で、ダムの計画中止が正式に決定された。今年になって7月、熊本豪雨災害が起きました。そこから、話はもう一度ダムが必要なのではないか?そういう風な話になり、そしてダムをもう一度作るということを蒲島知事が決断した、こういうニュースなんです。そう聞くと、確かにたくさんの人が亡くなったし、大変だし、ダム必要なんじゃないか、というふうに思われる方も意外に多いと思います。

でもちょっとマニアックな話、していいですかね。ダムが要らないという話をします。というのは、今回の熊本の豪雨、水が溢れたのはダムの予定地よりも下流のところです。そしてそこは、実は川がすごく狭くなってるとこなんですね。そういうところに短い時間に大量の雨が降った。そして球磨川、川辺川という川は朝の7時に同時に増水を始めています。そして一気に水が溢れてる。全ての川、上流から下流までで、一気に同時に7時ごろに溢れるという、そういう雨の降り方だったんです。そういう雨の降り方の時に、上流の方の1か所のダムで水を貯めても溢れること防ぐことはできなかった。そして国土交通省も実は、ダムだけではあの水害は止められなかったと認めているんです。認めているんです。

そしてもう一つ衝撃的な事実、ダムをとめて12年間、河川整備計画が作られずにほったらかしにされたんです。そしてそのほったらかしにされてる時に、これをほったらかしにせずに、ちゃんと河道を掘削して深くするとか、それから堤防を高くするとか、その他にできる対策をしっかりとっていれば、4割水害を軽減することができた、こういう計算結果も出てるんです。私そのニュースを見た時、その情報を知った時、その数字を見た時、こう感じました。12年間なにやっとったんだ。調べてみました。国が出してくる対策の予算、1000億を超えるとか、何兆円になるとか、そういうことで県を脅して、対策取れない状態を作ってた。これ、国の無策なんです。

辻村ちひろ

今、れいわ新選組は、先程、三井さんも田島さんもおっしゃってくれてました。赤字国債っていうことを恐れずに、新規国債発行して、どんどんお金を出していく。そのお金があるんだったら、12年間やらなかったことを今すぐにやるべきなんです。ダムを作る事の是非はその後に考えるべきなんです!なぜか?今、被害を受けた人たち、当然ダムが欲しいと思います。それで防げるっていう風にインプットされてるから。でもね、もう少し落ち着いて考えるまで時間を置いて欲しいんです。

今、必要だと思って作って失敗した事例、他にありますよ、皆さん知ってますか、気づいてますか。東北の防潮堤。津波被害を受けた、これは大変だというので防潮堤たくさん作りました。でも思い出してみてください。2011年のあの津波の映像、田老町という所では、もうこれで津波の被害はこないんだって防潮堤が造られていて、軽々と越えたんです。自然ってそういう力を持ってるんです。

だから落ち着いて踏みとどまって、今のこの球磨川、川辺川の、その清流というのを後世に残していくことの価値も含めてしっかり考えていく。その時間を作るためにも、12年間やらなかったことを、今すぐ国や県はやるべきなんです。それをやらずしてダムだって結論は、私は早すぎる、そう思ってます。こういうことで自然が壊されていく。川辺川って本当に美味しい鮎がとれるんです、尺鮎って言ってでかいんです、30㎝以上ですね、尺鮎ですから。その尺鮎が獲れた、その川で遊んだ、そういう若者たちがUターンして戻ってきている、その状況下でダムを作ったらどうなるか。ダムを作ってしまう、これ穴あきダムにするって言ってるんですけど、穴あきダムでも土砂は溜まります。そうすると川の流れは阻害される。そうすると、ついていた苔とかが、どんどんどんどん汚い水に対応した苔に変わってしまう。そうすると苔を食べてる鮎は自分の美味しい苔が食べれなくなっていく、という風に変わっていってしまうから10年後に自然は大きく変わってしまうんです。自然の影響というのは10年20年経たないと出てこない。

今うなぎ減ってますよね、これ原因を作ってるのは、30年40年前の川を護岸してしまったことなんですよ。川を護岸してしまったことで、うなぎの居場所がなくなった、大人になるためのうなぎの居場所がなくなった。だから子供が減ってきてる。その影響が今出てきてる。今ダムを作ることを始めたら、川辺川の尺鮎に影響でるのは10年後20年後なんです。その時に「あ、いなくなった」と言ってからでは、もう自然は元には戻せないんです。自然再生って言葉ありますけど、私はハッキリ言います。「自然は再生できない」。自然は常に時間軸の中でその都度その都度、自然に生まれてくるもの、それを一度止めて、もう一度戻るか?戻るわけないんです。戻すためには、もう1回氷河期から繰り返さなきゃいけないんです。そういうことを考えて今は、立ち止まるべき、そしてそこでダムを作っても都会の人が便利になるだけ、そこで魚を獲って、第一次産業頑張ってた漁業の人たちはみんな生活が苦しくなる。

誰かの犠牲の上に立って自分の生活を安寧化しても、本当の幸せにはならない。そういうことを私は今、訴えさせて頂いております。ということで、次の弁士にバトンタッチさせて頂きたいと思います。ありがとうございます。

合同街頭演説・スピーチまとめ

辻村ちひろ インフォメーション

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辻村ちひろ辻村 ちひろ
比例:北陸信越ブロック
元環境保護NGO職員
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