【れいわ新選組・2020.11.20 合同街頭演説】中村みかこ(東京5区)第2部 テキスト版

中村みかこ(れいわ新選組)

れいわ新選組・合同演説を開催

2020年11月20日、次期衆議院選挙にて国政政党「れいわ新選組」から立候補予定のメンバー8名が新宿西口に集合、合同演説会が開催されました。各々のスピーチを文字起こししました。前後の掛け合いを含めてどうぞ!

「農家の権利と家庭の食を守りたい。種苗法改正に反対しています」

辻村ちひろ(司会進行):
次、先ほど東京都の職員という風に紹介させていただきました。中村さん、東京5区でしたね。この笑顔の裏に骨がある、大人の女性。紹介したいと思います。どうぞ、中村みかこさんです。


中村みかこ:
東京5区から、次の衆議院議員選挙で立候補予定の中村みかこと申します。先ほど言ったように、東京都の職員を24年間やっていました。今日はね、でもちょっと関係ない、種苗法の話をしたいと思います。種苗法改正に反対しています。今、国会で衆議院まで通っちゃいました。あと参議院、二週間以内に何もしなかったら、このまま通ってしまいます。この種苗法の改正になぜ反対しているか。これはね、食べ物の話なんです。農業の話なんですけれども、そこからつながって私たちが毎日食べる食の安全の話です。ですから、ご飯食べない人いませんよね。皆さんに、一人ひとりに関係のある話なんです。

どうして反対しているかって話をしたいと思いますが、まずは、今回何を改正するかということなんですけれども。種苗法というのは、種と苗の法と書きますが、こちら何を規定している法律かといいますと、種や苗の開発を新しく品種開発をした人の権利を、その人だけが独占的に販売、利用することができるということを定めている法律です。ですが、現行法では農家さんがその種、苗を買って、そして自分の田んぼ、畑で植えて、それで翌年の栽培のために自分の田んぼ、畑から種を取る。その種から新しく種を取って、次の栽培に使うということは認められているんです。今回の種苗法の改正は、これを一律禁止というか、開発業者さんの許諾を得ないとやってはいけないということにするというのが、改正の大きなポイントです。

私は 種苗法の改正に反対しているんですが、なぜかというと、これどうしてやるのっていう話。農水省の説明としては、海外に日本で開発された優良な品種が流出することを防止するためですと言っているんです。ですが、この説明、非常に無理があります。それはですね、やってはいけないということはもう法律に書いてあるわけで、自家採取、自家増殖を農家がやらないっていうことで別にそれが防止できるわけじゃないんです。やろうと思えば別にやってしまえるわけで、現行犯で逮捕とかできないわけですから。一番有効な策は何かというと、海外でその品種を登録するということ。登録したら、開発業者さんの権利を不当に侵害された場合には、訴訟に持ち込むことができる。そういう環境を整えておくことが一番有効な策なんです。これは私が言っているだけじゃなくて、農水省がそう言っているんです。前に、農水省が2017年の資料 (※1)に、農水省自体が言っているというのが今でもネットで確認できます。ですから、その改正の立法事実(※2)がないんですね。それなのに、農民の権利を立法事実なしに制限しようとしている。何の権利かというと、それは農民の方々が、農家の方々が、種や苗を作って、またより良いものを作ろうとして、種を選りすぐって、また次の年にまいて良い作物を作る。これまさに農業の醍醐味ですよね。農業、このためにやってんだぐらいの。それを奪ってしまうということなんです。

でも、じゃ、どうして種苗法の改正をやるのか。本当にこの目的(新品種の海外流出の阻止)なんですかということなんですけど、違うと思います。これは農業関連の三つの法律、これの動きを見れば、本当の目的が見えてきます。種子法の廃止。これによって、今まで国や都道府県が安価で、米、麦、大豆という主要農作物については、農家に種を開発して、安い値段で提供するということをずっと保証していたんですが、この制度をなくしてしまった。そして、次に農業競争力強化支援法という法律によって、今まで国や都道府県の試験研究機関が蓄積してきた種の情報を、民間事業者に渡すということにした。これどういうことかっていうと、皆さんアグリメジャーって聞いたことあります? モンサントとか、今バイエルに買収されてますけれども。このアグリメジャーというものがあって、要は外資の大きな農業企業なんです。ここに日本の農業を売り渡す。アグリメジャーにとって非常に有利な状況を作り出してるという、そういう動きなんですね。種子法の廃止によって、要は競争相手がいなくなった。いなくなるわけですよ、アグリメジャーにとっては。そして、農業競争力強化支援法によって、そこから信じがたいことに競争相手からおいしい情報がもらえると。それ言っといて品種の海外流出もないもんだと思いますけれども。そしてこの最後に、種苗法の改定によって、農家の方が種、苗の再生産をできるというその力を奪う。そういうことで、アグリメジャーが自分のところの種を毎年毎年、農家の方に買わせるということができる。もう、ウハウハという状態を作る。そういうことが目的なんじゃないかと思わざるを得ないんですね。

忘れちゃならないのは、このアグリメジャーというのが、今まで遺伝子組み換えやゲノム編集といった作物を、種を売ってきた会社だってことなんです。ちょっとすみません。長くなりますけど、グリホサートってご存知ですか? モンサントの遺伝子組み換え作物というのは、グリホサートという除草剤に耐性を持つように作られた、そういう遺伝子組み換えをされている作物なんです。何かというと、そうするとグリホサートにまみれている作物なわけです。まわりの草だけ枯れて、その作物は生き残る。効率的に除草するための農薬なので。そのグリホサートが今、人の疫学研究において、癌とかあるいは自閉症など子供の発達障害とかそういったことに相関関係があるという研究が出てきているんです。動物の実験でも、脳の発達とか腸内細菌とかに影響を及ぼす、異常をきたすということが分かってきているんです。なので予防原則という考え方から、EUとかその他の国(※3)ではもう締め出されているような、そういうものなんですね。

中村みかこ(れいわ新選組)

その遺伝子組み換えとか、あとゲノム編集、これもまだ安全性が立証されていないところがあって、そういう安全とはっきり言いきれない食べ物の種や苗しか農家の方が買えなくなって、農家の方もそういう農業しかできなくなる。私たちもそういう食べ物しか食べられなくなるような事態が起こるんじゃないかってことを大変危惧しているんです。だから、この種苗法改正には反対しています。これも本当に皆さんの食べ物のことなので。毎日ご飯ね、一生懸命作っている。私も作っています。心を込めたり、手を抜いたりしながら、ご飯作っていますけれども。お母さんたちに本当に知っていただきたいんです。

ということで、参議院まだこれからです。農林水産委員会の議員の方々に、できたら電話かファックスをかけて、もしご賛同いただけるようでしたら、種苗法の改正法案、まだそんなに急いでスピード採決しないで、反対しています、ということをぜひとも伝えていただきたいなと。今、私に言えるのはこれだけなんですけれども。どうぞよろしくお願いします。どうもありがとうございました。中村みかこでした。


辻村ちひろ(司会進行):
中村さん、ありがとうございます。とてつもなく難しいテーマ。種苗法改正案って、今本当に参議院通ろうとしています。12月の頭の本会議で採決されるんじゃないかっていう風に言われていますね。そういう問題意識を持って、中村さん活動されています。こないだ国会の前で抗議行動をしたのにも中村さん参加されて。あと、てるちゃんも行ったんだよね。アト君も行ったんだね。僕、ちなみに昨日の夜の緊急院内集会出てきたんですけど、種苗法、れいわ新選組は改正に反対です。会派として反対します。それだけは明言しておきますね。

ちょっと難しいテーマでしたけれど、皆さんの生活に関わるテーマということも、我々は恐れずに、一人ひとりがちゃんと主張していける、そういう仲間として、今やっているということを分かっていただきたいなという風に思いました。

注1:海外における品種登録の推進について(農林水産省ホームページ)
注2:立法事実…法律の必要性・妥当性を示す、背景となる一般的な社会的・経済的・科学的事実
注3:売上No1除草剤に発がん疑惑、禁止国増える中、日本は緩和(Yahoo!ニュース)

合同街頭演説・スピーチまとめ

中村みかこ インフォメーション

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