愛知15区 総支部長 すがや竜 インタビュー <前篇>
次期衆議院選挙に向けて、れいわ新選組から候補予定者が続々と発表されています。支持者向けサイト「We Are れいわ新選組」では、候補予定者のインタビューや、支部の紹介、ボランティアの活動などをお伝えしていきます。
今回は、愛知15区から立候補を予定している、すがや竜さんのインタビュー。郵便局員の時に郵政民営化を経験し、そこから政治に興味を持ったそうです。候補予定者発表の際、テンションMAXの街頭演説は衝撃的でした。れいわ新選組の候補予定者となってから現在までの活動、心境、プライベート…色々とお話いただきました。
(インタビュアー:チーム駿河・えびちゃん)
自己紹介
— それでは、今日は愛知15区総支部長・すがや竜さんにインタビューをしていきたいと思います。まずは、自己紹介をお願いいたします。
【すがや竜さん(以下、すがや)】衆議院愛知県第15区、 れいわ新選組・公認候補予定者のすがや竜です。1981年の3月19日生まれ。ちょうど昨日誕生日で、40歳になりました。(インタビューは3/20に実施)
— おめでとうございます!不惑の歳、「四十にして迷わず」ですね。
【すがや】ありがとうございます。生まれも育ちも豊橋市です。子どもの頃は、父親がすごく自然が好きだったものですから、魚釣りばかりしていました。川だったり海だったり。年齢とともに山の中入って渓流でルアーフィッシングをやったり。公認候補者として発表されてからは釣りは行ってないんですけど。サッカーも好きですね。部活はサッカー部でした。
あと、音楽も好きで、中学の時からドラムを始めて、バンドも組んでいました。X JAPANのYOSHIKIに憧れて、ずっとドラムをやっています。思いっきり叩くじゃないですか、シンバルとか太鼓とか。最近もストレス発散にたまにスタジオを借りて叩いてますよ。
— 趣味が多様で驚きました。
郵便局員時代~郵政民営化の影響
— 郵便局に勤めていた時期はどんな風に過ごしていたんでしょうか?
【すがや】本当は大学行きたかったんですけど、家庭の事情でちょっと大学に行けるような感じじゃなかったので、進学は諦めて、郵便局に就職しました。最初は郵便配達のアルバイトだったんですよ。その後正採用に。れいわでもそうですね、ボランティアから候補者にって。下積みがなんだかんだであるんです。
— アルバイトはどれくらいやっていましたか。
【すがや】2年間です。アルバイトだからって簡単に正社員になれるわけではなくて。当時は郵便局員は国家公務員だったので、アルバイトをやっていても優遇されることはなく、普通に公務員試験を受けました。当時まだ郵政公社の時代でしたし。
— 正採用になってからはどんなお仕事内容でしたか?
【すがや】最初は配達員になるかと思ってたんですよね。アルバイト時代は配達でしたから。ところが、営業になりまして。人前で話したりするのが嫌だなと思ってたんです。郵便配達だったら、たまに「書留です」とかしゃべりますけど、基本的には黙ってるじゃないですか。私はあまりコミュニケーション上手じゃなかったので、最初は営業が嫌でしょうがなかったですね。
— 営業というのは、お宅を回って貯金とか保険をご紹介する?
【すがや】そうです。貯金、保険ですね。本当にがむしゃらに「こんにちは、郵便局です」って訪問して、少しづつ、少しづつお客さんとやりとりできるようになったっていう感じですね。その甲斐あって16年間でだいぶ鍛えられました。
— 政治に興味を持たれたきっかけを教えてください。
【すがや】2005年の衆議院の総選挙、いわゆる郵政選挙で郵便局が民営化することが決まって、その時はじめて政治に興味を持ちました。それまで政治には全然興味がない、というか気にしてなかった。2005年の時に、自分の勤めている郵便局が民営化するぞってなって。あの時の選挙はかなり特殊で、郵便局を国営のままにするのか、民営化するのかだけに焦点が絞られていた。当時、自民党は小泉総理でしたけど、自民党議員でも反対する人がいましたからね。自民党の中でも反対が起きるぐらい非常に危険というか、国営から民営化にするっていうことは、本質が非常にまずかった。結局、解散総選挙になり、造反議員の選挙区には刺客が当てられました。ホリエモンさんも昔は造反議員のところに当てられた刺客だったんですよ。小池百合子さんとかもそうかな。「小泉チルドレン」って言われて。
— すがやさん自身のことだからとても印象に残ってるんですね。
【すがや】そうですね。ずいぶん前のことなので、忘れてしまった人も多いと思うんですけど、私はそこではじめて政治に興味を持ったんです。テレビや新聞やマスコミが民営化の方向に持っていくように、国営の郵便局はダメで、とにかく民営化していくっていうイメージ付けや勢いを感じた時に、政治って怖いなと思いました。
— 民営化にあたりどんな懸念を感じていましたか?
【すがや】国営時代の郵便局のお金っていうのは、「財政投融資」の資金になっていまして。学校を作ったり道路を作ったり、公的な建物を作ったりとかですね。そうするとそこに雇用が生まれて、地方にもお金が行き渡ったんです。郵便局のお金は高度経済成長を支えていました。ただ、外国から「第2の国家予算」と指摘されたりもしていて。本来予算っていうのは、当時でいうと消費税と所得税と法人税と、一部その他の税金をうまく使っていくわけですけど、郵便局の財政投融資って全く別の予算でやってたものですから。財政投融資自体が肥大化しちゃって、子会社、孫会社、ひ孫会社みたいなのができて、無駄な部分が大きくなったという指摘をされたわけです。
— 無駄を減らすのは良いことでは?
【すがや】はい。ただ、地方の選挙もそうですけど、いろんな政治家さんが税金の無駄遣いはやめよう、やめようで、結果的に国民が苦しくなっている側面もあります。経済成長していくには、雇用を生まないといけない。無駄だと思われた部分を削りすぎて緊縮財政みたいな話になって、過剰に支出を減らしすぎることは、日本の経済の低迷にもつながってしまうと私は思っています。あの時、郵政民営化はした方が良いということになったけれど、民営化したことで、国民の生活が苦しくなった原因にもなっているんです。
れいわ新選組との出会い~ボランティアに参加
— 政治への不信が増していった中で、れいわ新選組に出会った。いつ頃から共感するようになりましたか?
【すがや】まず、山本太郎さんのことは、映画やドラマに出演されていたので知っていました。大河ドラマの「新選組 !」にも原田左之助の役で出演してましたね。もともと幕末の新選組が好きで、大河ドラマのDVDを繰り返し見ていました。そのあと、2019年の参議院選挙後に、れいわ新選組がテレビのニュースに出ているのを見たんです。まず名前で「新選組」ってなってたもんですから、「これは何だ?」と思って調べたのがきっかけです。
― 政党名のインパクト、ありますよね。
【すがや】今までの国会議員で車椅子に乗られた方は存じ上げなかったのですが、ニュースで舩後さんと木村さんが当選されているのを見て、そこで山本代表が「あらゆる当事者を国会に送りたい」と発言しているのを聞きました。ほかにも、大企業優遇の政治が進められてきたことで格差が開いて貧困層が増えてしまったことなどを訴えていました。そして国鉄とか郵便局に対しても、民営化されたのは悪いと山本代表も言っていましたので、私と考えが一致してるなと感じました。それでれいわ新選組にもの凄い惹かれて、この政党に参加したいと思ったんです。
— 2019年夏の参議院選挙後に、山本代表の街頭演説全国ツアーが始まります。
【すがや】そうですね。YouTubeでも見ていたし、名古屋に山本代表が来た時も現地に行きました。あと、四日市とかですね。
— ボランティアには参加されていましたか?
【すがや】れいわ新選組の赤坂の事務所ができた時に、新幹線に乗って直接事務所に行ってみたら…休みだったんですよね(笑)。ちゃんと調べなかったのもいけないんですけど。そのあと何回かポスターの発送作業を手伝いに行って、そこでポスターを大量に持ち帰りました。それから、愛知のボランティアグループに加わって、地元でポスターを貼るようになりました。
「魂の叫びをまとう代弁者」に込められた想い
— 2019年11月、衆院選に向けた候補者公募が開始。応募したことはご家族には相談されました?
【すがや】 家族に言っても信じてなかったです。だって、受かると思わないじゃないですか。街頭演説で「応募者数は600人」など聞いていましたし。コロナの影響もあって実際に公表されたのは2020年の11月になりました。
— ご家族の反応は?
【すがや】 妻はYouTubeをみて、本当なんだなとやっと信じました。「はぁー」とか「えぇー」みたいな感じでしたが。今では応援してくれてます。 とはいえ、家にれいわ新選組のポスターがたくさん置いてあって、ポスター貼りも熱心にやってたのは知っていたので、なんとなく気づいてはいたんじゃないかなと。職場の同僚も 「公認候補予定者になったで」って言っても、誰もすぐには信じなかったですね。
― ボランティアとしてだけではなく、国政に挑戦してみたいと思うようになったのはなぜでしょうか?
【すがや】実は、小学校5年生の時に両親が離婚していて、母と二人暮らしになり貧困生活を経験しました。 山本代表の弱者救済、生活の底上げなどの話を聞いていたら、「過去の自分のような人がどんどん増えていってるんだ。同じような人達を救いたい。政治を変えてみたい」と思ったんです。
― まさに当事者目線。候補予定者発表の演説で、すがやさんが「 魂の叫びをこの身にまとった代弁者になる」と決意表明されていたのが印象深いです。
【すがや】「魂の叫び」は、生活に追われて自ら命を落としてしまった人々の叫びです。そうなれるようにもっと努力しないといけないですね。まだまだ自殺者の叫びはこんなものじゃないと思います。
(インタビューは後篇に続きます!)